香水の話

えくすとらでぃすくの予約をすっかり忘れてて発売日数日前に滑り込もうとしたら既に予約受付終了、発売後に取り寄せしようとしたら今度は取り寄せできるのかどうかもわからないまま5日が過ぎて、現在えくすとらでぃすく五里霧中な準です。これはもうヘタリアTWTえくすとらでぃすくのアディショナルタイムですよ。PKに入ったら妄想だけでババーノさまのスカートをひらひらさせます。泣きそう。
ヘタミュでは同じ過ちを犯さないように予約を滑り込ませておきます。

さて、私が見事にチケットを取ることができず惨敗したイベントでひまさん絵のアクキーが発売されるみたいですね!!でもアニメイトでも一般販売されるって!!やたー!!!3月17日ってろまちゃんのお誕生日じゃないですかー!!!全員買いますよ!楽しみですね!!!

ただアクキーのスペインさんがかっこ良すぎて、実を言うとまだ上手く消化できていません。スペインのことは常々かっこいいと言い張って生きていますが、実際にかっこいいスペインに殴りかかられるとどうして良いのかわからず戸惑ってしまいますね。ホラゲのスペインもかっこ良すぎて1週間ぐらい困惑していました。何なんでしょう、あの恥ずかしいというか照れくさいというかな感じは。でも、あああそんな雄全開の顔でロマーノに迫っていたのか〜〜〜〜と思うと困惑しかないです。あんな小さい頃から預かっていたロマーノに手を出すスペインすごい。

しかしスペインはロマーノとの闘牛プレイが好きみたいですね。自分が牛でもロマーノが牛でも良いみたいですが、何というかマニアック…。強い牛さんをマタドールでかっこ良く決めるで!も捨てがたいし、親分の情熱は闘牛のようにロマーノ一直線なんや!も主張したいということなんでしょうか。スペイン語では牛って良い表現で使われるとか何とか聞いた気もしますしね。ぶるんぶるんぶおー。話がちょっと逸れますが、牛の擬音語が「ぶるんぶるんぶおー」なところが、さすが闘牛やっている国だけあって激しさを感じられて好きです。スペインっぽい。

かっこいいスペインと言えば、同じ西ロマ好きでもスペインが好きなのか、ロマーノを好きなのか、どっちも好きなのかでキャラ観が微妙に変わるところがあるよねって話をたまにするんですが(非コミュなりのコミュ術)、スペインが香水をつけるかどうかも議論が分かれるところだと思うんですよね。スペイン好きはわりと香水つける派が多いんじゃないかなと血液型占い程度のあやふやさで語っていますが、前にロマーノ好きさんに「スペインが?!香水を???一体その妄想はどこから出てきたの…???」とまさに困惑されて視線が泳ぎまくったわけです。

その後いろいろと妄想をこねくり回して、去年の大阪西ロマプチで配布したペーパーに香水の妄想を書いたので、続きからペーパーに載せていた妄想を加筆修正しつつ再録します。他にもデータだけ作って発行していないペーパーが2枚ほどあるので、折を見てブログに載せたいです。

すみません、久しぶりにブログを書くと書きたいことがありすぎて文字だらけになりましたね…。

ロマーノが独立した後のスペインさんの心は真夏のギラついた太陽だったかと記憶しておりますが、この夏私の心をときめかせていた西ロマは香水でした。

スペインと南イタリアとくれば香水は絶対必須な気もしますが、アントーニョ・ヘルナンデス・カリエド氏からは香水の匂いなど一切しなさそうなので果たして……。
Spoon表紙のカフェ西ロマ(feat.イタリア&フランス)のカーディガン着ている親分が、「親分にしてはおしゃれだ」「G○(お好きなユーを入れてください)っぽい」などと一部で言われていたみたいなので、彼が使うのも香水というよりはシーブリーズのような気もしないでもないですが、しかしですよ。そんなスペインがロマーノと付き合いだしたのを機に香水をつけるようになったら萌えませんか?
それまでは洒落っ気とか全然なくて、石鹸の爽やかな匂いや農作業後の土の匂い、料理をした後の食材の匂いこそが彼の纏う香りのスパイスだったのに、ロマーノと付き合いだした途端なぜか香水をね!フルオーダーするんですよ!この時代はフルオーダーしかないからですが。時代がそうさせた。

タイミング的にはオーストリアにいったんロマーノをとられて取り返した後ぐらいが良いかと思います。一度、離れ離れになった二人は自分たちにとって何が大事なのかに気づくのです。

「ロマーノ……俺もうお前のことを手放したくないんや……」
「スペイン…っ!」

いつになく真剣な表情を見せるスペインにロマーノのくるんもハートになります。〜happyend〜

そうして晴れてお付き合いをすることになったスペインとロマーノですが、スペインの屋敷には他の子分もいないし、この時期はもう二人だけの世界一直線です。この頃の二人の年齢はスペインが20〜21歳、ロマーノが13〜15歳ぐらいが良いですね。とてもえっちだと思います。若い二人が二国だけの世界一直線でお互い想いを確かめ合ったなら後はもうやることは決まっていますね。そう、添い寝です。全年齢フリーペーパーなのを忘れかけていました。

ベッドの中で密着し抱き合って寝る二人。ロマーノが小さな子どもだった頃はそうやってひっついて一緒に眠っていましたが、いつしか同じベッドで眠ることもなくなっていました。今思えば、眠るベッドを分け、風呂も別々になったあたりから互いのことを意識していたのでしょう。そんな感慨に浸りながら自分よりも細く、まだ未熟な体を抱きしめていたスペインは鼻先を掠める甘い匂いに夢中になってしまいました。

「ロマーノってなんか……めっちゃええ匂いする」
「スペインもうまそうだぞ、このやろー」
「え、美味そう?」
「パエリアの匂いがする……」

ぐう、ロマーノの腹の虫が鳴ります。恋人とベッドで抱き合い眠ろうとしている時に無邪気なロマーノの態度は微笑ましくて、スペインの目にもとても可愛らしく映りましたが、しかし関係性が変わったからこそ違う反応がほしいという気持ちもありました。恋とは人を欲張りにさせてしまうものなのです。デザイア。もっとロマーノに俺のことを意識してほしい、そうスペインが願ってしまうのも仕方のないことでしょう。

後日、スペインはフランスに相談することにしました。

「ロマーノにもっと意識してほしい? ……十分、意識しまくっていると思うけど?」

鈍感なスペインが気づいていないだけで、思春期真っただ中にいる彼の可愛い恋人はスペインに全意識を集中させていると言っても過言でもないほどスペイン大好きなのです。スペインを意識しすぎて顔が真っ赤に染まり、身動きの取れなくなったロマーノを何度も見てきたフランスとしては、スペイン何言ってやがるんだって感じなのですが、スペインは本気です。

「してくれてへんよー! 俺と二人で寝ててもいびきかいてグースカ朝まで熟睡できるほど信頼されているのって男としてどうなん?!」
「あーそれはまあ……」
「もうなんべんも抱いたけど、未だにそういう雰囲気をつくろうとしても気づいてくれへんのや……」

添い寝ですよ。添い寝。
はたから見ている分には今まで自分の鈍感で散々ロマーノを振り回してきたのだから、それぐらい良いんじゃないのって思わなくもないのですが、何だかんだでロマーノにも鈍感なところがあってスペインが振り回されているところも多々ありますし、何より若いスペインははじめての恋人、それも今まで異常に可愛がってきた大事な子との恋愛(ただでさえ可愛がり期)で世界がそれ一色になるのも理解できます。あんなに好みどストライクな子がそばにいて恋人になったのに、今まで通りの親分子分な関係を続けられたら堪ったもんじゃないよな。溜まるのはスペインだけどさ。そうです、少しかわいそうに思えてきました。

「なるほどなあ……ロマーノも案外ウブだからなあ。お前も苦労するね」
「せやねん……そういうところが可愛いんやけどな? この間もベッドにお誘いして裸で抱き合って、さあしよかって思ったらロマーノの腹の虫が鳴りだしてそれどころじゃなくなってんで。ロマーノすっかりパエリアの口になっとったから、夜中に鍋を振るったわ」

誰もそこまで聞いていない。
フランスの目から一瞬光が失われそうになりましたが、「聞いてるん?!」と迫られて「聞いてる聞いてる」心ない相槌を打つしかありません。

「ま、ウブな恋人を自分色に染めていくのもまた醍醐味なんじゃねぇの? 好きな子相手だったら面倒なことなんかひとつもねぇだろ」

聞いてられないとばかりに話を切り上げようとすると、スペインが情けない顔で泣きついてきました。

「自分色に染めるって……?」
「お前の匂いを嗅いだらソウイウことをするって覚えてもらえば、嫌でも意識せざるを得ないでしょ?」

それに恋人といる時ぐらい香水つけたら? 色っぽいことしたいならそれなりに努力しないとー、と続けるフランスの言葉は、もう耳に入ってきません。
ちょうど先日ロマーノとベッドインしてそれどころじゃなくなったのもスペインの匂いが原因でした。スペインにとってはどんな時でもロマーノの匂いはドキドキするし、すぐにそういう気分になってしまう魔法のような香りだったのですが、ロマーノにとってのスペインの匂いは残念ながらそうではないようです。まだまだ子どもっぽいところのある彼にはそういったことがわからないのかもしれません。
確かにフランスの言葉は一理あります。何より恋愛初心者のくせに支配欲はそれなりに強いスペインにとって、恋人を自分色に染める、というのは魅惑的な言葉でした。

そうと決まれば早速香水をオーダーするしかありません。この時代のことなので、基本的に香水はオリジナルのフルオーダーしかなかったんじゃないかと思われます。スペインも様々なコネを使って腕の良い調香師を探し、依頼することにしました。スペインの細やかな希望を全部汲んだ香りをつくるのは難航しましたが、根気よく開発を続け、ついにスペイン専用香水ができました。

「……何か今日、匂いがいつもと違うぞ」

ロマーノはすぐにスペインの変化に気付きました。

「あ、わかる? 香水使ってみてん!」
「ふうん……」
「なあなあ、どう? 何か思わん?」
「べつに」

しかしロマーノの反応はつれないものでした。面白くなさそうに口を尖らせて、つっけんどんな態度。少し期待をしていたスペインは彼のお気に召さなかったことを残念に思いました。

「結構評判ええねんけどなあ。似合っているとか、ええ匂いやでとか。街でも褒められたんやで?」
「……」

しかしその言葉にますますロマーノは頑なになっていきます。スペインは気づいていませんでしたが、急に香水なんかつけはじめたスペインに対してロマーノは良い気がしませんでした。ロマーノだってお年頃です。自分の体臭も気になりますし、香水にだって興味があります。すれ違う女性達に汗くさいなどと思われたくはないし、どうせなら素敵な香りだと良い印象を残したいものです。しかしそれをスペインが気にしているのは面白くありません。そもそも彼は最近までそういったことに一切興味がなかったのです。街中で素敵な女性達が熱い視線を送っていてもロマーノと話すことに夢中で気づいていないような有様。そんな彼が一体なぜ急に香水をつけようと思ったのでしょう。考えると腹の底がムカムカして落ち着かなくなってきます。

「ふん、お前なんかパエリアの匂いがお似合いなんだ、ちくしょーめ!」

可愛げのないことを言うとスペインが困ったように眉を下げました。その反応が余計に面白くありません。スペインにしてみれば自分と寝るときにパエリアのことを思い出されて腹の虫を鳴かせてしまうより、ロマーノにときめいてもらってロマーノ自身を啼かせたいものなのですが、なかなか上手くはいかないものです。

スペインの香水は彼によく似合っていました。マンダリンオレンジを思わせるような爽やかで甘酸っぱい香りにアクセントなのか少しだけスパイシーな香りが混じっていて、彼の朗らかでありながら男くさい人柄とマッチしています。街の人々がそれを褒めたのも納得でした。ロマーノは素直に良いとは言えませんでしたが、確かに香水自体は悪くはなかったのです。はじめは嫉妬心から細やかな反発をしていたロマーノも、その香水の香りをスペインのものだと認識し、馴染んでしまう程度には合っていました。

スペインが香水をつけるようになってから暫く経った日の夜。二人は共にベッドに入りました。スペインに誘われた時にわざわざ「今日はそういうことするで」と囁かれ、とても恥ずかしい思いをしましたが、ロマーノだって彼と愛し合う行為は好きなのです。ドキドキしながら寝室へと向かいました。互いの服を脱がせ合い、キスをして、その素肌にふれて抱き合って。そのぬくもりにうっとりと目を細めながら、ロマーノはこれからの行為に胸をときめかせていました。
不意にスペインから香る匂いがいつもと違うことに気がつきました。

「ん……お前、香水変えたのか?」
「変えてへんよ?」
「え、でも……こんな匂いじゃなかったぞ」

そうその時スペインから香っていたのは地中海を思わせるような海の匂いは男性的でありながら、スパイスの刺激的な香りがどこか官能を思わせて妙な気持ちになってきます。昼間によく嗅いでいたほのかに甘い爽やかなものとは全然違っていました。

「ああ、香水ってな混ぜてる香料によって持続する時間がちゃうねん。せやから時間が経つと匂いが変わるんよ」

事も無げに言ったスペインに、こんなにも違うものなのかと驚き目を見開きます。彼の言うことが本当ならば、昼間もこの香りがどこかに潜んでいたということになりますが、全然気づかなかったのです。

「ええ匂いやろ……?」

はあ、と耳元で低く囁かれてぞくぞくしました。その頃にはロマーノの理性はすっかり焼き切れていて、冷静な思考などできる余裕はなくなっています。小刻みに震えながらスペインの言葉に頷くと、彼がうっそりと微笑むのがわかりました。しかしそれに争う気もなくて、二人はそのまま熱い夜へと溶けていくのでした。

***

それから月日は流れ、ロマーノも立派な成人男性へと成長し国としても独立しました。ずっと一緒に暮らしてきたふたりにとってはさみしいものの、友人であり、親分子分であり、恋人でもある今までの関係は変わることなく続いています。
その日もロマーノは休日を利用してスペインの家へと遊びに来ていました。

リビングで寛いでいると、不意にスペインがロマーノの体を抱きしめてきました。すぐそばまで近づいたスペインの体からは体臭に混じって香水の匂いがします。あの地中海をイメージしてつくらせた、オーダーメイドの香水です。あれから何十年もの月日が流れましたが、スペインは少しずつ時代に合わせて調整しているものの、同じものを使い続けていたのでした。

スペインの香水は夜になると昼間の印象からはガラッと変わって、男性的な官能を纏います。その香りにすっかり慣らされたロマーノは匂いを嗅いだだけで自然と開放的な気持ちになって、理性が薄らいでしまうのです。彼が香水を使いだした当初こそ反発し苦々しい気持ちもありましたが、今やこの香水こそがスペインの匂いです。本人には絶対に言えませんが、香水をシーツに染み込ませて、ひとり寝の夜を過ごしたこともあるほどです。

そんな彼の香水が夜になると匂いが変わると気がついた時、まだロマーノはあどけなさを大いに残す少年でした。そんな頃からふたりは特別な関係だったのです。手を出されたなどと言うつもりはありませんでしたが、香水の意味もわかっていないような未熟な子どもだったことは確かです。
調合されている香料ごとに持続時間が違うから匂いが変わる、香水とはそういうものだと教えられて、当時のロマーノは額面通りに受け取りました。ふうん、と相槌を打ちながらも特にその裏側に隠された意図や駆け引きは理解できていなかったのです。

しかし大人になった今ならわかります。スペインがどういう考えでその香水をつくらせたのかを。

昼間の甘くて爽やかな匂いが終わる頃ーーーちょうどロマーノがベッドの中で彼に抱かれる頃合いですーーー、甘い匂いの影に隠れていたスパイシーなその香りが主張するようになります。普段は甘い匂いを引き立てるためのアクセントでしかないその香料は、単体で香ると男性的でどこか官能を匂わせるセクシーなものへと変化するのです。
それはロマーノだけがベッドの中で存分に感じられる男の匂い。それが何のためであるのかに気づいた時など顔から火が出そうなほど恥ずかしかったものですが、スペインもまたロマーノと関係を持ってはじめて意識したのでしょう。それを思うと多少は溜飲が下がりますが、それでもやはりスペインのくせに、と理不尽な怒りをぶつけたくなるのです。

スペインは、南イタリアが独立してからはその香水をロマーノと会う時にだけつけるようにしている、と言いました。その頃にはロマーノも大人になっていたので、もうどうしてかなんて理由を聞くことはしません。仮にその真意を問い詰めたとしてもはぐらかされてしまうでしょうし、何よりもそんなことを追及するのは野暮というものです。

ロマーノはただ一日の終わり、野性的な色気を帯びたスペインに五感を支配され翻弄されていれば良い。つまりはそういうことなのです。

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