大人なんだからわかるだろブーム

明日はいよいよ二巻発売ですね!アニメもニコニコ動画で配信されるし、アニメイトカフェのコラボも始まりますし、いろいろ楽しみなことがたくさんで情報を追うのに忙しい日々です。原稿も忙しいです。わりとけっこう切羽詰まっています。

二巻のサンプルを見たらキャラ紹介にとんでもなくかわいい天使がいて、えっ誰このシンデレラマカロニ…?!と思ったらロマーノでした。まさに天使すぎる国家。今流行りの何気なくネットにアップされた画像から人気に火がつく黄金パターンですよ。
でもロマーノに人気が出すぎるとそれはそれで不安になる、少々複雑な親分押しの感情もあります…。スペインだけのロマーノでいてほしい。複雑。

[追記]
竹林の二巻出ます親分かっこいい…。親分は瞳が丸くて眉がキリッとしていますね。彼の意思を感じます。かっこいい。
この人がジェラートの君とお付き合い…_:(´ཀ`」 ∠):_ …

続きから話は大きく変わって、自分にとって一番居心地の良い妄想選手権 上半期部門で1位に輝いた「特に理由もなくスケスケの上質な布だけをまとったロマーノが天蓋付きベッドに横たわっている」妄想です。

シルクロードっぽいエキゾチックな世界観で、スケスケで手触り良さそうなテロテロの布だけをまとったロマーノがなぜか天蓋付きの王様ベッドに横たわっているんですよ。そういう妄想です。

スペインは学生でこの国には観光で来たんですが、たまたま立ち寄った国立博物館で職員らしき人に声をかけられて宮殿に連れて来られるんです。

「あのぉ、ほんまにここで合ってます? 俺、来館者10万人目の記念で特別に王家の至宝見せてくれるって言われて来ただけなんですけど……」

貧乏旅行やから金あんま持ってへんで!と必死で主張するスペイン。

「王家の至宝ですから、それはもう厳重な見張りがついているんですよ」
「はあ……そんなもんホイホイと俺なんかに見せてええの?」
「ふふふ、あなたの身元はチェックしてありますから。おかしなことは考えないでくださいね」

職員さんは黒髪黒目のミステリアスな東洋人。穏やかな微笑を常にたたえているので油断しかけていましたが、何だかただならぬ雰囲気を醸し出してきました。一瞬背筋が凍りつく学生スペイン。ははは…と乾いた笑いを返します。

「それにしてもえらい宮殿やなあ。こんなごついとこに人が住んでるん?」
「……ええ、もちろん。今でもとある方の住居ですよ」
「ふうん……」
「彼は生まれてからずっと、ここで暮らしているんです。ほとんど外にでることもなく、ね」
「へえ!? 俺むかしっから家でじっとできへんタイプやったから、そういうの無理やわ」
「どんな引きこもりでもずっとそれでは嫌気がさすでしょうね」
「せやんなあ。はあ……金があるからって幸せとは限らんねんな」

そんな雑談をかわしながら、長い長い廊下をひたすら歩いていきます。途中で宮殿に出入りしている業者らしき者や使用人たちとすれ違います。母国よりもさらにイスラムの文化が色濃い宮殿ないに、はあっと感嘆の声を上げます。スペインよりもずっと身なりは良いものの外国からの観光客のような団体とすれ違うこともありました。
しかし奥深くへと進むにつれて、すれ違う者たちの表情は固くなっていきます。皆どこかピリピリとしていて、緊張感に満ちていました。廊下に立つ衛兵の数も格段に増えました。時折、職員さんが彼らに何らかの指示を出しています。さすがにこの頃になるとスペインも、本当に自分はここにいて良いのか、場違いすぎやしないか、と不安になってきました。

「な、なあ……ほんまに本気の至宝見せてくれる気なん? 俺ちょぉっとそういうんは荷が重いっちゅうか……」
「着きました」

辞退しようとしたところで声がかかります。職員さんはある扉の前に立っていました。似たような扉ばかりなので、スペインひとりでは確実にたどり着けないでしょう。というよりも、どうやって覚えているのかが不思議なレベルです。

「ここが目的地です。長い道のりお疲れ様でした」
「あ、あー……お疲れさん」
「さあ、中にどうぞ。目当てのものが待っていますよ」
「ほな……お邪魔します」

促されて中に入ると、室内は意外にシンプルなものでした。宮殿の外観や廊下から受けた印象ではさぞかし豪華絢爛な部屋なのだろうと思っていましたが、その予想は大きく外れ、パッと見はスペインの自宅の部屋とそう変わらない雰囲気のナチュラルな調度品でまとめられています。もちろん、よくよく見れば学生のスペインにもわかるほどつくりのしっかりした質の良いものではありますが。
部屋自体もそれほど広いというわけではなく、家具も必要最低限のものしかありません。その中でも一番目につくのは天蓋付きのベッドでしょう。
部屋の一番奥、大きな窓を正面に見据えるように鎮座するそのベッドは、唯一スペインが想像していたこの国らしい家具でした。サイズはキングサイズにあたるのでしょうか。部屋に対して大きすぎるそのベッドには、よく見ると人影がありました。

「人おるやん! すんません、勝手に入ったわけとちゃうくて……!」
「スペインさん、王家の至宝はそのベッドにありますよ」
「へ?!」

思わず後ずさりそうになりますが、そんなスペインの背を職員さんが押します。見た目に反して彼は結構強引で、ぐいぐいとベッドのそばまで押しやられてしまいます。

「うぁ……!」

ベッドの中にいる人物を目にしたスペインは咄嗟に顔を両手で覆います。指の間から見える頬や耳は真っ赤になっていて、彼の動揺は見て取れました。

「ちょお! 何でそんな格好してるん!?」

ベッドに横たわっていたのは美しい少年でした。彼は裸に薄い布だけをまとい、大胆にもその滑らかな肌を外気に晒しています。
仰向けに寝そべった少年は肘を突いて体を起こしスペインを振り返りました。戯れのようにパタパタと脚を泳がせ、いかにも質の良さそうな布が立てる衣ずれの音をスペインに聞かせます。スペインよりは白いものの、ここまで案内した東洋人よりは浅黒い肌がシーツの白に映え、視線を引き剥がした後もまぶたの裏に焼きついていて離れません。

「おい、日本」
「言われた通り連れてまいりました」
「ふん……」

かたちの良い唇から紡がれた言葉は、存外低い声で発せられて少年が子どもではないことをスペインに気づかせました。突然の来訪者であるスペインに動じることもなく、尊大な物言いをするその態度から彼が相当身分の高い者であるともうかがい知れます。

「それではスペインさん。私はこれにて席を外しますので」
「へあ?! え、なんで?!」
「王家の至宝の元へあなたをお連れすることが私の役目でしたから。成し遂げた今、これ以上ここにいる必要はありません」
「俺も一緒に連れ帰ってや!」
「それはなりません。あなたにはあなたの役目があるでしょう?」
「あらへんわ! 俺はただのしがない大学生で観光客やで? 何なん急に、こんな……」

チラリとベッドへ視線を投げかければ、少年がキョトンとした顔で小首を傾げます。その邪気がないのに、どこか憂いを帯びた表情は無自覚なのでしょうか。彼が纏う上流階級の者独特の上品な雰囲気と、ベッドで裸に近い格好で寝そべるという倒錯的な状況に視界が一瞬くらりとしました。

「……はあ、野暮なことは言わせないでください」
「野暮って……」
「あなたも大人ならわかるでしょう? これがどういう状況か」

いやいや。そんなことがあってたまるか。
一瞬過ぎりかけた邪な思考を必死で振り払います。

「何で俺が……自分ら金持ちそうやし、いくらでもどうとでもなるやろ?」

ほとんど泣きそうな心地で音を上げると、ひどく情けない声になります。それも構わず日本と呼ばれた職員の男に食らいつけば、彼は困ったように言いました。

「全く……あなたも随分と聞き分けない男ですね。彼に恥をかかせないでください」

呆れたように言われて呆然としました。少年は事の成り行きを他人事のように見守っています。
自分に期待されていることがそういうことならば、彼はこんな見ず知らずの外国から来た観光客に取って食われることになります。にもかかわらず、少年は何の危機感も感じていないようで、人形のように従順に収まり良くベッドに落ち着いていました。ゆっくりと瞬きをする度にパタパタと揺れる長いまつ毛、伏し目がちな視線と無感情な唇はどこか悲劇的なのに、一方でまるで性的なことなど何も知らないと言うような顔をするのに胸がざわつきます。
君も渦中なんやで! と、その細い肩をつかんで揺さぶってやりたくなりましたが、その体に指一本でもふれようものなら過ちを犯してしまいそうで何もできません。

「彼はこの国の現国王ローマ殿の直系の孫で、正統な王位継承権をもつお方です。そんなお方から見初められたんですから、もっと喜んでも良いかと思いますが……」

その言葉にスペインは引っかかりを覚えました。それは、そんな横柄な理屈が通用するか! というツッコミではなく、少年に関する情報です。
ああ、なるほど。だからこんなところにいるのか。

「もしかしてさっき言うとった生まれた時からこの宮殿に住んでいるって、この子のことなん?」

日本が目を丸くしました。どうやらあたりだったようです。しかしそんなやり取りをしている間も少年は興味がなさそうな表情を崩しません。

「……ほな、なんで俺?」

だったらなおさらこの状況が奇妙で、理解できないと首を横に振ります。そんなやんごとなき身分の知り合いなどスペインにはいません。ましてや、そういった者たちから求められる理由もわからないのです。
少年が口を開きました。

「なあ、何でも良いから早くしろよ。いつまで俺を待たせんだ」
「いやいや自分この状況わかってへんやろ? こんなどこの誰とも知らん外人に抱かれたいんか?」

わざと明け透けな言葉を選んだつもりですが、そんな下品な言葉知らないと言われたらどうしよう、と次の瞬間には不安に思いました。
しかし少年ははっきりと言いました。

「……べつに。俺はお前が誰か知っているし、抱かれるのは嫌じゃない」

それを聞いて呆然とするスペインに彼はこともなげに言葉を重ねます。

良いから早くこいよ

そう確かに口にしたのを耳にして、スペインは自身の喉が鳴るのを耳にしました。

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枕営業パターンですね。
しかしスペインはこの場では踏みとどまっていただき、ロマーノ少年と心の交流を重ねたのちに抱いてほしいです。ロマーノは幼い頃に公務でスペインに行ったことがあって、その時にスペインと出会っている的な。ふんわり設定。
しかしブログは文字数気にしなくて良いから萌え語り楽しいなー!

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