オメガバース妄想

最近流行っている?という、オメガバース設定の萌え語りです。すごく大ざっぱに言うと男でも妊娠できる人がいる、みたいな世界観です。特殊な設定のパラレルワールドかつ、かなり人を選ぶ嗜好ですので苦手な方はお気をつけください。

パッと考えただけでもいろいろなパターンが思いつきますが、私が語るのはテンプレBLというやつです。固定厨だからね…。

内容上R18でお願いいたします。

最初に…設定は下記を参考にしました。
オメガバースとは【ピクシブ百科事典】 #pixpedia
http://dic.pixiv.net/a/%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B9

オメガバースを知らない人に簡単に説明するメモ | インターネットお絵かき犬 #pixiv
http://www.pixiv.net/member_illust.php?illust_id=41716092&mode=medium
 
 
それでですね、αスペイン×Ωロマーノですよ。

自分がどの性なのかは、生まれた時からわかっているわけではないのかな?ただ発情期がくる前には自覚しているかと思うので、第二次性徴期あたりで判明するのかなと勝手に想像して話を進めます。

西ロマは隣同士に住む幼なじみでした。鈍感だけど大らかなスペインと、素直じゃないけどのんびり屋のロマーノはとても気が合いました。物心がついた時から、二人はいつも一緒。幼いながらに、このままずーっと一緒にいられたら良いなと思っていました。

さて、この世界では十歳で性教育の授業を受けることになっています。教室には何となく気恥ずかしい空気がありましたが、先生は淡々とした語り口で性行為と妊娠、出産についての説明を進めていきます。そうして、さらに世の中にはα・β・Ωという性があるのだと教えられました。
先生の目を盗み、西ロマはアイコンタクトをとります。二人とも頬が少し赤くなっていて、もじもじしていました。まだまだ子どもの二人には早過ぎる話題だったのです。

ところが、授業中にひとりの生徒が立ち上がりました。

「私はこんな世界嫌!自分の性で将来が決まってしまうなんて、受け入れられない!」

彼女は母親がΩ性だったため、自分もΩ性かもしれないと怯えているようでした。
それを哀れに思いながらも、西ロマの二人はどこか他人ごとのように考えていました。二人は、自分たちはβだろうな、とぼんやり思っていたのです。何せ国民の大半はβ性、そして二人の両親もβ性なのです。自分たちも、きっとそういうありふれた人生を歩むのだと思い込むのは無理もありません。そしてそれはクラスメイトの大半がそうでした。Ω性の人はいろいろと大変だろうな、と同情すら感じていました。
この後の波乱も知らないで……。

そうして月日は流れ、二人も第二次性徴期を迎える年頃になりました。三年前に性教育の授業で聞いたような体や心の変化が、自分たちにも表れるようになったのです。

どことなくクラスメイトたちの中でも色恋沙汰が盛んになってきます。友達の誰それがクラスのあの子を好きなんだって、彼女はキスをしたらしいぞ、そんな噂も耳にします。
しかし西ロマの二人はまだまだピンときません。グループデートで女の子たちと遊びに行っても、子どもの頃の延長線で色っぽいことにはならないのです。むしろ女の子たちと話をしているよりも、気兼ねない幼なじみと他愛もなくじゃれ合っているほうが楽しくてしょうがなかった。そんな子どもみたいな二人のことを、周囲もからかいます。

「スペインとロマーノって付き合っているんじゃねぇの?」
「何言うてんねん。ロマーノは幼なじみやで」
「幼なじみの恋人かよー!」
「だから、ちゃうって……!」
「お前らこの間せっかく遊園地に誘ったのに、女の子そっちのけで二人でずっとゲーセンにいるんだもん。怪しすぎんだろ」

そういった周囲からの囃し立てに煽られることもなく、二人はゆっくりと、しかし確実に淡い恋心を育てていきました。

「……なあなあ、ロマーノ。こないだの遊園地って……デートやったん?」
「はあ?急に何を言い出してやがんだ、こんにゃろめ」
「みんながせっかくのデートやったのに、俺らがゲーセンで遊んでたことからかってくるねん」
「あ、あれはお前が三回勝負だって仕掛けてきたから……っ!」
「俺そんなつもりちゃうかったのに……みんなで遊べるわーぐらいにしか思ってへんかったわ」
「……」

しんみり。
このまま何事もなければ、二人は何かのタイミングで自分の感情を自覚して、ありがちな一波乱がありつつも自然な流れで恋に落ちていたかもしれません。
しかし運命は未だいとけない二人に優しくはありませんでした。

第二次性徴期が始まると、やがて訪れるΩ性の発情期を把握するためにも自分が何性なのかを調べなければいけません。当然、スペインとロマーノも検査を受けました。自分たちはβ性だろうと疑うことなく生きてきた二人に、想像もしなかった現実が突きつけられます。

「……俺がα?」
「はい、β性のご両親からα性の子どもが生まれることは滅多にありませんが、稀に存在することは確認されています。スペインさんは非常に珍しいですが、そのケースでしょう」
「…………」
「α性は生まれつきエリートです。今までに学業や趣味などを通して、そういった実感はありませんでしたか?」

言われてみれば。今までの自身の体験を振り返ってみると、心当たりはいくつもありました。スペインは多少自分が器用なほうなのだろうと思っていたが、そういった特性だったのだと言われれば納得がいきます。

「行政はα性の学生には国立学校への進学を勧めています。奨学金も出ますし将来にとっても良いでしょう。まあ、ご両親と話し合って考えてみてください」
「……はい、わかりました」

突然のことに頭が混乱して落ち着かないのに、検査をした担当者は淡々としたものでした。
人生が変わってしまったかのような衝撃があったのです。同時に妙な高揚感も。

帰宅して両親に話すと二人も動揺を隠せないようでした。親戚の中にもα性は出ていない。稀にあることだとは聞いていたが、まさか自分の息子がそうだなんて思いもよらなかった。そう驚いています。

スペインの両親は国立学校への進学を希望しました。α性の子どもが国立学校以外に通っても、自身の特性を持て余し気味になり周囲から浮きがちになるからです。それは親心なのかもしれません。
しかしスペインには一つ懸念がありました。もし学校が変わることになれば、ロマーノとはどうなってしまうでしょう。離ればなれになって今までのように会えないのはさみしい。それならロマーノも、スペインと同じようにα性であってほしい。そうして二人で国立学校に転校できたなら、どれだけ良いことだろう。

そんなことを、考えていたのに。

検査後に会ったロマーノはひどく浮かない顔をしていました。憔悴しきった様子で、あまりよく眠れていないようです。

「ロマーノどないしたん?」
「スペイン……」
「元気ないやん。くるんもしおしおになってもうて……何か悩み事か?」

子どもの頃からロマーノが落ち込んでいた時いつもそうしていたように、努めてやさしい声音で話しかけます。ニッコリ笑いかけてやれば、少し落ち着いたのか、スペインに話を聞いてほしい、と言いだしました。
それなら二人のどちらかの部屋で聞こうと提案すると、ロマーノは自分の家に帰りたくないのだと言います。だったら自分の部屋においで、と誘えばホッとしたような面持ちで僅かに首を縦に振りました。

「それで、どないしたん?」

ロマーノが好きなバレンシアオレンジジュースを出して切り出します。ロマーノは戸惑いがちに視線をさまよわせましたが、やがてスペインのほうを向いて、小さなちいさな声でぽつり、ぽつり、語り始めました。

「俺……昨日の検査で、わかったんだ。βじゃなかった。……Ω、だったんだよ」
「えっ……」
「俺は誰かを食う側じゃなくて、食われる側だったんだ……。そう思ったら、今まで聞き流していた馬鹿話やシモい話も、全部気持ち悪くなってきて……スペイン、俺……おれ、どうしたら良いんだ……?」

縋るようにスペインへ助けを求めるロマーノの姿に、スペインの心はかき乱されます。

「本能には逆らえない。どのみち、孕む以外には何もできねぇ体だ。抑制薬を飲んで一生過ごさなきゃなんねぇし……、発情期なんかきたら最悪だ。考えたくもねぇよ……っ」

いよいよ涙を溢れさせたロマーノ。ずっと堪えていたものが決壊したようでした。すんすんと鼻を鳴らして子どものように泣きじゃくっています。そうやって縋る相手は、まさにロマーノを『食う側』のスペインだと知りもしないで−−−。

「……ロマーノ、このことは家族には?」
「い、……いってねぇよ」
「なんで」
「だって、絶対軽蔑される!α相手なら誰彼構わず誘っちまうんだぞ!女も、男も……そうして食われることを望むんだ……さいあくだ、こんな体」
「ロマ」
「俺なんか生まれてこないほうがよかっ」
「ロマーノ!」

思わず声を荒げてしまいました。驚いて目を見開くロマーノが呆然とこちらを見上げます。
その言葉を止めようとしたのは、自分の言葉で自身を傷つけるロマーノを見ていられなくなったからなのか、自分の好きな人を悪く言われて感情的になったのかはわかりません。ただ一つ言えることは、スペインも焦っていたのでした。

「俺は……αやねん」
「えっ」
「いやや。ロマーノが他のαの連中に抱かれるなんて、絶対いやや」

ロマーノの体を抱きよせます。その体は子どもの頃とは違い、しっかりとしたものに成長しつつありましたが、スペインから見ると細くてひどく頼りなく感じました。

「誰にもふれさせへんから……俺が、ロマーノを守ったる」

こうして歪に歪んでしまった二人の形は、幼なじみから大きく逸脱していくのでした。スペインはロマーノが泣きじゃくるほど嫌がっていたからα性の者たちからロマーノを守るという名目で、ロマーノはスペインにそんな責任感を感じさせてしまった自分へ自責の念を抱きながら、二人だけの閉じた世界を作っていくのです。
 


 
まあ、この後なんやかんやあって、自分が守るって言っていたはずなのに成長するごとに魅力的になっていくロマーノのことを抱きたい!って思ってしまうことに葛藤するスペインとか、スペインは自分を守ると言ったから責任を果たそうとしてそばにるだけなんだと思い込むロマーノとか、そんな二人のすれ違いとかetc……が、紆余曲折あってくっつく話とか萌えると思ったんでした。

あと二十歳頃……大学生ぐらいかな。ロマーノが何らかの理由で抑制薬を飲めなくて、発情期がきてしまうハプニングがやってくるので、さあ大変。ロマーノはスペインに絶対の信頼を置いているから、こんな時だから守ってとか言い出すし、スペインは絶対襲ってしまうし……そんなトラブルもあって良いと思います。

でも初めては発情期じゃない時にヤってほしいですね。発情期じゃないのに勢いで一線越えてしまって、最中に「あ、俺こいつのことが好きなんだ(や)……」ってハッとしたりして……!良い!

以上、オメガバース妄想でした。

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