傲慢な貴族

スペインが貴族の子息、ロマーノがスペインの屋敷に出入りしている商人の息子で幼い頃からの知り合いなパラレルをTwitterで妄想していたもののまとめ。

スペインはいいやつだから普通に付き合っている分には何の問題もなく、あっという間に平民のマカロニ兄弟とも仲良くなっていきますが、ロマーノへの好意の示し方に傲慢さや身勝手さが滲み出てしまい、イタちゃんから「俺たちはペットじゃないよ」と苦言を呈されたりします。けれどスペインは自分の傲慢さに無自覚だからキョトンとして「へ、何が?イタちゃんたちは友達やんか!」って言ったりします。それにイタちゃんは苦々しい顔をするんだけど、ロマーノは絶対スペインから離れないし、何だかんだで諦められていきます、

スペインのナチュラル傲慢さにロマーノもちゃんと気付いていますが、でもロマーノもスペインのことが好きだし、スペインの愛情は一方的だけど間違いなくロマーノを特別扱いしているから、何となく離れるきっかけもないままずるずると付き合いを続けてしまいます。だいたい西ロマが少年期を脱する十代半ばぐらいまで、そういう微妙な関係です。

ところが、スペインの実家が傾き始めたことで事態は急降下。

家が傾き始めた途端に今まで何も言わなかったロマーノの周りの人たちが二人の関係に口出しするようになります。それは今までスペインの振る舞いが許されていたのは西ロマ二人の関係を周囲が認めていたからではなく、スペインの家柄や地位があってのことで、想いが通じ合っていたわけじゃないことをスペインに知らしめました。自分とロマーノとの関係がそんなものだったとは思いもよらなかったスペインはショックを受けます。

家の基盤が揺るぎ始めると、家庭内にも不穏な空気が流れだしました。親戚連中が次期当主の座を巡って睨み合っているのが、子どものスペインにもわかるほど顕著になってきたのです。
スペインだって成人まであと少し。しかし自分が家督を継ぐ前に家を乗っ取られるかもしれない。そんな不安と緊張に晒されたスペインは、やがて疲弊していったのでした。

「スペイン…おまえ疲れてんのか?ちゃんと寝れてる?」

久しぶりに屋敷を訪れたロマーノが心配そうに目を細めます。その表情が自分の記憶にあるものよりも大人びて見えて、スペインは泣きたくなりました。

「ロマーノ…俺、もうあかんかも…」

それはスペインがはじめて零した弱音でした。愚痴でしかないものでしたが、心からの本心でもありました。
誰かに弱みを見せるということは、すなわち攻撃の材料を与えるのと同じ。そんな殺伐とした家庭では誰にも本当の気持ちなど打ち明けられません。
しかし久しぶりに会ったロマーノにはあっさりと言ってしまうのでした。

「たぶん、じきに家を追い出される…そうしたら無一文や。後ろ盾もなんもない。…あると思っとったけど、ないねん。俺がこの家から出て行ったら、今まで築いてきたものはなーんもなくなる」
「…」
「ロマ…俺はどうしたらええ?」

しかしロマーノは何も答えません。ただ泣きそうな顔をして、スペインのことをじっと見つめています。
みどりの瞳の中に黄色の色素が沈殿したようなロマーノの瞳は、琥珀のようにとろりとした色をしていて、いつでもスペインの心を掴んで離しません。それはどんな宝石よりもきらきらと輝きを放ち、スペインを魅了するのです。
その瞳が熱っぽく潤み、一生懸命にスペインを追いかけるーーー言葉より雄弁な視線がスペインに答えを教えてくれました。

「……必ず迎えに来る。俺めっちゃ頑張って金持ちになって、ロマーノのこと迎えに来るから…せやから、どうかそれまで待っててくれへん?」

ロマーノはそれに、首を縦に振って答えてくれたのでした。

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そして、あわよくばやらしいシーンも見たいんです。

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